ハッカ味のオブラートのように

わたしたちは広げられたスカーフのような永遠を

ノイズ化している

崖から次々と身を投げる鼠の群れのように

光を瞬く間に消費して

気分を

はかなく

美しく

マレーの写真銃

歩く人の連なる光の脈は

その人のビオスでもゾーエーでもなく

ただ光として幽体として

記された

徴としての生

(一方でポンペイの影

 ヒロシマの影

 影として徴としてひとまとめにはできない

 個別の単独の徴)

光に等しい生

ほとんど天使のような

ただし自然の機械としての天使

幻影ではない。確かな光なのだから。

わたしたちはそれを見ていない。

露光された姿

人でも馬でもない。徴。光。

それをだれも見ていない。覚えていない。

わたしたちはわたしたちの生を切り裂いて

瞬間という皮膚へ光の痛みへ

拡散する傷という空間へ満ち満ちて同時に消える

失う

失うを失う