足もと溜まるコールタール 溶けるアスファルト 垂れる雨だれくも膜下都市 熊乗る樽転がるガードレール 剥がれモルタル落下タイル砕ける 螺旋に登る階段蛇のメダル 天空の眼窩大地溢れる 涙累々と枝分かれ伝う筋となれ 雨粒ガラスを這う粉々にひかり稲光 曇り…

「自前のメディアを求めて」田村 紀雄 p144人間が回路になっている 「ハインリッヒ・フォン・クライスト 「政治的なるもの」をめぐる文学」 わたしの言う自由とは 魂だけでも移民でありたい

利潤のみを考える。それを生むのは価値だろうか。顧客だろうか。 WWWによって、ヒトの活動は多様化している。消費活動は多様化している。 どこで利潤を稼げるか?利潤はどこで発生するか?発生させるか? WWWによって、ヒト、モノ、コトの動きを平板化し、交…

「あなたに安全な人」という小説を読んでいてもうすぐ終わりそう。小説を読むのは久しぶりだと思ったけれど、少し前に「ディア・ライフ」アリス・マンローと「赤い魚の夫婦」グアダルーペ・ネッテルを途中までだけれど読んでいた(どちらも短編集)。 いくつ…

いつから人は近代的な仮面を身に着けるのだろう。 そうしてまるでいまこことは切り離された起源をギャラリーで鑑賞するようにして振舞うのだろうか。 渦中であるのに。 わたしたちみな不分明でのっかれるものなどなにもない。 少なく見積もっても100年分くら…

ところで、帰り、駅でラーメンを食べながら、図書館を利用したこと、お茶をいただいたこと、バスの時間を調べてメモをいただいたこと、これらすべてが無償だったのだよなあと改めてしみじみと気づいてからこの私設図書館での滞在の経験について未だ考えてい…

例えばわたしたちなどいなくて 自然と機械しかないとすれば つまりすべてのものからわたしたちの営為の意図や企画にかんする 自意識を差っ引くなら 自然と記号と機械しかないとすれば そうしてそれを後でわたしたちが眺めることができるとすれば (眼差しが…

くすぐったくて本から目を逸らすと猫に足首をそっとその小さな鼻先でつつかれていた。なんだかうれしくて顎を撫でると気持ちよさそうにしてくれる。なんとなく手をやったまま文章へ戻るといつのまにか猫はいなくなってどこかを周遊してまた戻ってくる。 そう…

落下傘大気圏外 途切れた兵站 もはや愛の圏外 落花生口内炎口蓋 ミキサーでどろどろ 自家製ピーナッツバター

家人はいやがるのでこっそりするのだけれど、 何かを飲んだあとのコップに別のものを入れて飲むのが好きだ。 洗うのがめんどくさいのもあるけれど。 ビールのあとにコーヒーとか。 コーヒーのあとにオレンジジュースとか。 オレンジジュースのあとに牛乳とか…

中身を入れ忘れたフォーチュンクッキー 抜け殻のしるし 欠けた星 欠けた星型のクッキー ビッグバンクッキー ブラックホールラッシークッキー なぜかファンタジーにならない できそこないのものがたりィ

ハンディカムは手振れを抑えるつもりはないらしい。 教習所のコース? いや、ローラースケートコースだ。どこかの河川敷。児童向けの。 音はない。 雑草だらけ。 誰もいない。 雨天。 突然猛烈にコーナーを回ってくる全裸のスケート男。 カメラは振り向きざ…

ヒトは滅びてカメラだけが録画し続ける カメラの数だけ記録は膨れ上がる。 そのころには視覚記録を自動知性に委ねて久しく カメラは自動に増産されサボテンや珊瑚のように宇宙に増殖している。 バイオとロボットを組み合わせたようなカメラ細胞が増殖して空…

ハッカ味のオブラートのように わたしたちは広げられたスカーフのような永遠を ノイズ化している 崖から次々と身を投げる鼠の群れのように 光を瞬く間に消費して 気分を はかなく 美しく マレーの写真銃 歩く人の連なる光の脈は その人のビオスでもゾーエー…

帰り道を歩いていたら いつだったか最近 通り過ぎがてら覗いた道の向こうにたくさんの猫がいたことを思い出した。 そのときは特に気に留めなかったのだけれど さっき帰り道に思い出した。 先週はいつもと違う道を通ったり 遠回りしたり あまり行かないところ…

「手作りのアジール」という本を読んだ。 山が障害なら 障害は社会が規定するものだから わたしの中の社会が規定する。 そうしてわたしの中に山を持てばいい。 だれにでも あなたにも山があってそうした 山と山とが出会う。

埋めちゃだめだ 焼いちゃだめだ 干からびさせても だめだそれをけして いけにえにしてはならない

ササラ太郎 「自然居士は実在の人物で、永年2年(1294)3月、比叡山の大衆の詮議により京都を追放された、ササラ太郎とも呼ばれた半僧半俗の禅宗系の異端の徒であった。その布教活動は、芸能的要素を濃厚に持っていたらしい。彼自らは放下の禅師と号したよ…

剪定されたビワの枝が 幾枚かの大きな葉をだらりと垂らして 金網に引っかかってへばりついていた。 昨日の雨に濡れてふやけてぼやぼやになったあととみえ 今朝からの陽にあたり乾いてふかふかにみえた。 大きななにかの脱力したなにかが モップのようなうさ…

身体という限界 というか私という限界 限界は防衛されていて そのことによってかろうじてあった 砂のようなまばらな痕跡がわたしたちを靄のように 囲繞して守って繭のように その中でようやく意識が目を覚ます そこに見つけるため 新たにいつも見つけるため…

光あれ などと言ってひろがる これはまだ空間ではなくて そこに現れる煙、靄、色の塊 音、意識、物、なんでもいいやすべて抵抗 抵抗は痕跡 なぜか抵抗がある それは光に飲み込まれないように守るため 消えてしまわないように それははじまりでも終わりでもな…

ピノキオとゴーレム

完成が焦燥の結果なのだとしたら 時間へ放逸された我々こそ焦燥の結果だと思う。 それは形象化への情熱の結果でもある。 神に意識があるとすればそれはすべてで その無意識があるとすれば同じくそのすべてでもあるだろう。 神に情熱はあるのかな。

わたしたちは潜在的に戦争状態にいるのであれば わたしたちひとりひとりがパルチザンになる どこの国の兵隊でもなく わたしによるわたしのための兵士 経済が兵器になる 情報が兵器になる 民主主義が兵器になる 地形が兵器になる パンが兵器になる やさしさが…

完成されたものはなく できあがっていないもの 未だ作り始められていないものこそ尊い 10年後の誰かが作ろうとするもの 100年後の、1000年後のだれかが思うもの いや、もっと、最もなにも始まっていない この世で最もなんでもないものこそが尊い

お酒を飲まなくなってからほぼひと月 ビスケットを賭け金のコインのように積んでコーヒーを飲んでいる 頭のルーレットを回そう ぐるぐるー

ほぼミーム

堤防の遊歩道から 海辺を見下ろして歩いていた 爽やかな昼前どき 永遠に続きそうに長い 広い浜辺に遠く 一群の家族が現れてみるみる 小さなテントが立てられて 子どもたちは吸いこまれていった しばらく歩くとちょうどテントのあたりにさしかかって テントの…